鹿沼とそばの関係
鹿沼市の昭和30年(市制施行から7年目)頃の農業は、平地と山間地の両方を持つ地理的特性を活かし、稲や大麦、小麦を中心に、雑穀(豆類、そばなど)、芋類、麻などを主体としていました。
雑穀である「そば」は市全域で栽培していましたが、その量は自家消費分程度にとどまっていました。
その後、だんだんと鹿沼産そばの美味しさが認知されるとともに栽培量や鹿沼産そばを振る舞うそば店が増加。また、平成18年に旧粟野町と合併したことから、県内有数のそば生産、消費地となりました。
関東一の"そばの郷"を目指して
「鹿沼そば」のおいしさを全国に広めるとともに、地域の活性化を図ろうと、旧粟野町との合併を契機に、平成19年、鹿沼そば振興会が発足しました。『東京から最も近い本格的なそばの郷』をキャッチフレーズにPR作戦を展開しています。
また、会員にそば店をはじめ生産者やJA、流通業者が加盟していることを強みに、「鹿沼そば」の品質向上や安定供給にも一丸となって取り組んでいます。
「鹿沼そば」の特徴
・鹿沼産の"玄そば"を使用した"そば"であること。
・長く鹿沼市内で栽培している在来の"玄そば"であること。
・鹿沼産そば粉使用率100%であること(他産地のそば粉を含まない)。
・そば粉含有率70%以上であること(お土産用そば麺を除く)。
「鹿沼そば」はなぜおいしいのか?
・香りの強い在来種
鹿沼の在来種は昔ながらの小粒なそばです。そのため、粉に挽いたときに香りの素となる甘皮の割合が多くなるので、香りが良いのです。
・奥深い山々
鹿沼市の約7割は山林で、特に西北部では海抜1,526mに達する広大な林業地帯となっています。そこでは朝晩の気温差が大きく、特に早朝は幻想的な朝もやが見られます。この気温差がそばを美味しくさせます。
・蜜蜂
そばの受粉係「蜜蜂」は山の尾根を越えて活動することはないそうです。そのため、他の種類のそばと交配することなく、鹿沼独自の在来種が守り継がれてきたのです。
・麻の後作
鹿沼は、麻の生産量が全国で1位。麻は皇室行事や神事に使われるなど、古くから神聖なものとされてきました。この麻を刈り取った後に作付、収穫されたそばは特に美味しいと語り継がれてきました。現在は麻生産者が減り、麻の後作のそばも少なくなりましたが、古くは麻を栽培していた畑では、今もそばが栽培され、美味しさを今に伝えています。
・清流
鹿沼は思川水系の水源地の一つであり、いく筋もの清流が流れ昔から美味しい水の産地でもあります。そばの栽培にもそば打ちにも、重要な役割を果たす「水」。この水の美味しさがそばの美味しさの秘訣です。
「鹿沼そば」認証制度
高品質なそばの提供や地産地消を推進する為、鹿沼市が主体となり「鹿沼そば」認証制度」を制定しました。
また、認証店は年に一度、定期的に調査を受けています。
この厳しい条件をクリアした店舗だけが、鹿沼そば振興会への入会を許可されるのです。
「鹿沼そば」認証店とは?
・鹿沼産そば粉100%使用(他産地のそば粉を含まない)のそばを提供する店舗。
・そば店においてはそば粉含有率70%以上で、かつ手打ちそばを提供する店舗。
・製麺業者においては、生麺、半生麺、乾麺それぞれに規定された含有率をクリアしている店舗。
安心安全でおいしい「鹿沼そば」提供の為に
鹿沼そば振興会では、生産部会を中心に美味しいそばを生産する研究や、流通部会を中心に鹿沼市内のそば店への安定したそば供給体制づくりの研究、そば店を中心においしいそば打ちの研究など、安心安全でおいしい「鹿沼そば」をお客様へお届けする為、様々な研究を行っています。
JR線でのアクセス
東京(東北新幹線)→ 宇都宮(JR日光線)→ 鹿沼駅
東武線でのアクセス
浅草(特急スペーシア)→ 東武新鹿沼駅
浅草・北千住(快速・準急)→ 東武新鹿沼駅
お車で東京・東北方面から鹿沼へ
東北自動車道を鹿沼インターチェンジでお降り下さい
お車で足利方面から鹿沼へ ※国道293号線使用
(総距離 50.5Km 所要時間1時間30分)
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